【境界知能(グレーゾーン)の特徴10選】小学生〜中学生で見られやすいサイン

境界知能(グレーゾーン)は、IQ70〜84程度に位置する子どもを指し、知的障害ではないものの、学習や生活の中でつまずきやすい特徴があります。

しかし、周囲からは「努力不足」「怠けている」と誤解されやすいことも多く、正しい理解がとても大切です。

この記事では、小学生〜中学生に特に見られやすい境界知能の特徴10選を、わかりやすい説明とともにまとめました。

境界知能とは、親として関わる中で「少し噛み合わない」と感じやすい状態を指しています。グレーゾーンという言葉は、そうした境界知能を含め、診断名だけでは説明しきれない子どもや家庭の状況を広く表しています。


境界知能とは?簡単なおさらい

境界知能とは、IQ70〜85の知能指数帯にある子どもを指します。

• 知的障害(IQ69以下)ではない
• 一般平均(90〜109)よりは低い
• そのため、学習面や対人面で「ちょっと難しい」と感じやすい

苦手な部分が多いと、親として、何かと心配ですよね。このため、環境調整やサポートが必要になることが出てきます。


境界知能の特徴10選― 小学生〜中学生で見られやすいサイン ―

特徴①:習ったことを定着させるのに時間がかかる

学校で習ったことを「理解した」と見えても、翌週には忘れてしまうことが多いタイプがあります。

• 計算の仕方など、基本的なことも忘れやすい
• 国語の文法や漢字の覚え直しが何度も必要
• 社会や理科の語句、説明がなかなか定着しない

基本的な問題は、反復練習が重要になります。


特徴②:抽象的な説明が理解しづらい

「暗黙のルール」「一般化された話」が苦手。

• 「状況を見て判断して」
• 「人によって違うんだよ」
• 「常識的に」

といった表現が曖昧に感じてしまうことが多い。このため、話についていけず、友人関係を築くのが、難しくなることもあります。


特徴③:文章読解が苦手・テストで点が取りにくい

文章の中から必要な情報を読み取るのが難しく、テストになると点が伸びないことが多いです。

• 問題の意図がつかめない
• 説明文を何度読んでも理解しづらい
• 図表や条件を整理するのが難しい


特徴④:会話の意図を読み取るのが苦手

友達の冗談を真に受ける、会話の裏側を理解するのが難しい傾向があります。

• 空気が読めないと見られがち
• 授業の指示を誤解する
• スムーズなコミュニケーションが取りにくい


特徴⑤:同時処理やマルチタスクが苦手

複数の情報を同時に整理することが難しいため、

• 「聞きながら書く」ができない
• 手順が多いと途中で混乱する
• 宿題の指示を部分的にしか覚えられない

といった困りごとが出やすいです。


特徴⑥:時間の見積もりやスケジュール管理が苦手

• 集中が続かず、気づくと別の事をしている
• 宿題の量を見て“どれくらいかかるか”を想像できない
• 急ぎの用事に気づけない

など、実行機能の弱さとして現れることがあります。


特徴⑦:忘れ物・提出物が多い

短期記憶(ワーキングメモリ)が弱いため、

• 宿題をやったのに持っていくのを忘れる
• 連絡帳を書き忘れる
• 提出物を出し忘れる

などが繰り返されやすいです。


特徴⑧:学年が上がるほど苦手が増える

小学校低学年では問題が目立たなくても、

• 文章量の増加
• 抽象度の高い学習内容
• ノートまとめやレポート課題

が増える中・高学年から一気につまずきが見えることが多いです。


特徴⑨:人間関係でトラブルが増えやすい

悪気はないのに、

• 相手の気持ちを読み違える
• 距離感が分からない
• 冗談や皮肉を理解できない

など、対人面で誤解されやすいことがあります。また、言葉を使うのが苦手で、たたいたり、泣いたりすることも出てくるのです。


特徴⑩:自信を失いやすい・自己肯定感が低下しやすい

努力しても成果につながりにくいため、
「どうせできない」
「自分はダメだ」
と自己評価が低くなる子が少なくありません。

特に学校は、他人と比較する場所となってしまうため、適切な支援がないと、不登校や保健室登校につながることもあります。


気づいたときの対応

もし「当てはまるかも?」と思ったら、以下を検討してみてください。

● 学校の先生やスクールカウンセラーに相談

学校の先生にまずは相談します。この時に、境界知能とわかっていたなら、しっかり伝えること。学習サポートの工夫をしてもらえる場合があります。

学校を「子供の味方」にすることを、まずは考えましょう。担任の先生は、ほかの子供の担任でもあるので「苦労があるのはわかるが」「重ねてのお願いなんですが」と、先生のつらさも共感しながら、相談することをお勧めします。

学校の中まで、親が入っていけません。学校にいる「大人」である「先生」を味方にすることこそ、「安全な学校生活」を送る大事なポイントになるのです。

● 発達外来・児童精神科・心理士による検査

WISCなどに代表される知能テストは、子どもの強みと弱みを知る大事な手がかりになります。学校でも行っている場合があるので、1度聞いてみましょう。

● 家庭学習は「少量×反復×具体化」

象徴的・抽象的な説明よりも、「手順を細かく」「視覚化」「反復練習」が有効です。ここは、子供によって、できる・できないがあるので、親子ともに「トライアンドエラー」を繰り返しながら、子供に合う家庭学習方法を、探っていきましょう。


まとめ

境界知能は、単なる「努力不足」ではなく、脳の特性による“つまずきやすさ”が存在する状態です。

しかし、

• 適切な学習方法
• 環境調整
• 周囲の理解

によって、学校へ行くことが楽になります。困りごとが見えたときは、早めの相談とサポートがとても大切です。

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