「もう無理かもしれない…」
「なぜ私だけがこんなにがんばってるんだろう」
境界知能(IQ70〜85)の子どもを育てている母親の多くが、同じような気持ちを抱えています。
・勉強を見ても理解してもらえない
・宿題に何時間もかかる
・忘れ物やトラブルのフォロー
・学校との連絡、担任との調整
・将来への不安が消えない
表には見えない日々の“負担”が積み重なり、気づいたら心が限界に近づいてしまうことがあります。
本記事では、
なぜ母親だけが追い詰められやすいのか?
その構造と、心を軽くするヒントをわかりやすく解説します。
境界知能とは、一般的にIQ70〜85前後とされる範囲にあり、学習や理解の場面で困りごとが生じやすい状態を指しています。
グレーゾーンは、そうした境界知能を含め、発達障害なども含む幅のある状態を表す言葉です。
1.なぜ母親が一番疲れてしまうのか?
境界知能の子育ては「普通の子育て」とは違います。
しかし、その違いが周囲には見えづらいため、母親がひとりで抱え込みやすくなります。
① 勉強・生活のフォローが“常に必要”
境界知能の子どもは
・忘れ物
・整理整頓
・時間管理
・宿題の理解
など、生活・学習の多くをサポートしないと進めません。
その多くを担っているのが母親です。
② 学校との連絡は母親に集中しやすい
先生からの電話、連絡帳、相談、担任への情報共有。
これらのほとんどを母親が担当しています。

私も最初の窓口は、やはり妻にしていますね。
③ 周囲に「普通に見える」ことで理解を得にくい
境界知能は外見に特徴が出ません。
そのため
「甘やかしすぎでは?」
「もっと努力すればできるはず」
と言われ、母親が傷つくケースが非常に多いです。
境界知能は、はっきり言って、ここ最近出てきた言葉。まだ市民権を得ていないと言っていいと思います。しかも、特に年配の人が知らないことが多い。

だからこそ、周囲からの目が冷たく、まるで軽蔑されるかのような感覚に陥るのです。
④ 将来の不安を強く感じるのは母親
・高校受験
・卒業後の進路
・自立できるか
・就職は大丈夫か
考え始めると止まりません。
父親がまったく不安を感じていないわけではなく、母親のほうが“現実を近くで見ている”から不安が大きいのです。
2.母親だけが追い詰められやすい構造
① 日々の小さなトラブルが積み重なる
境界知能の子は、
「ゆっくり・忘れやすい・抜けやすい」傾向があります。
それを補うのが母親であり、その“細かい負担”が積み重なることで疲労が限界に近づきます。
毎日の小さなストレスこそ、本当は最も危険です。
② 家族が同じ温度で寄り添ってくれない
夫婦で理解がそろわないことも多いです。
→ 毎日の宿題・連絡・フォローで現実を直視している
→ 仕事で把握が遅れがち、危機感が共有できない
この“温度差”が、母親だけが孤独になる原因です。
③ 「母親だから頑張らないと」と思いすぎてしまう
真面目で優しい母親ほど、
・自分がもっとやらないと
・私の努力が足りない
と自分を責めがちです。

仕事でメンタルを病む人も、同じですよね。まじめだから、自分を追い詰めてしまいます。
3.心を軽くするためにできること
① 「できないのは特性」と理解する
境界知能は“努力不足”ではありません。
ワーキングメモリ・処理速度といった脳の認知特性が影響しているため、
普通の子と同じやり方ではできないことが多いのです。
親の力だけで改善するものではありません。

まずは、受け入れましょう。あなたは悪くない。
これが、このサイトを立ち上げ、あなたに伝えたかった言葉です。
② 家庭内で“タスクの分担”を見直す
・宿題を見るのは週3日は夫
・提出物チェックは夫
・学校への連絡は交代制にする
母親の負担が「当たり前」となっている場合、見直しが必要です。
③ 1人で抱えず、外のサポートを得る
・通級
・放課後デイ
・スクールカウンセラー
・教育相談センター
「味方」を増やすと、心の負担は確実に軽くなります。

このサイトでお伝えしている「学校を味方につける」「先生を味方につける」も同じこと。1人では無理だから、協力してもらえるようにするのです。
④ 完璧を目指さない
境界知能の子は“ゆっくり育つ”タイプです。
短期間で劇的に成果を出すのは難しいため、できたことに目を向けることがとても重要です。

完璧主義の人ほど、子供も自分も追い詰めてしまいます。
4.母親の孤独を減らすために必要なこと
① 理解者を持つ
同じ境界知能の子を持つ親とのつながりは、本当に心強いものです。
1つ話すだけで「わかってもらえる」安心感が生まれます。

これが私であると、とてもうれしいですね。
② 家族会議で問題を共有する
母親が抱えている“見えない負担”は、話さないと伝わりません。
父親や家族にも“現実を見える化”することで理解が広がります。

言わなくても・・・は幻想です。言葉にして、初めて伝わります。特に私も含む男性には。
③ 「相談していい」自分になる
頑張り屋の母親は、「弱音を吐いてはいけない」と思いがちです。
しかし、限界が来てからでは遅いのです。
5.まとめ:あなたのつらさは、あなたのせいではない
境界知能の子育ては、
普通の子育てより「時間」「労力」「精神的エネルギー」が必要です。
それなのに、周囲には見えにくい。
だからこそ母親だけが追い詰められやすいのです。
でも、覚えておいてほしいことがあります。
あなたが感じているつらさは“あなたの弱さ”ではありません。
境界知能という特性を抱えた子を、毎日必死に支えてきた証です。
あなたは、十分すぎるほど頑張っています。
どうか自分を責めず、少しでも楽になれる道を選んでください。

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