大人になってから、
「なぜ自分だけうまくいかないのだろう」
と感じることはありませんか。
仕事が続かない。
人間関係でつまずく。
段取りが苦手。
頑張っているのに結果が出ない。
そんな状態が続くと、
「発達障害かもしれない」
と考える人もいます。
一方で、
発達障害ではなく、
境界知能(グレーゾーン)の特性が背景にあるケースもあります。
境界知能とは、
一般的にIQ70〜85程度の範囲を指し、
知的障がいには該当しないものの、
学習や仕事、日常生活で困りごとが出やすい状態です。
この記事では、
大人の境界知能で見られやすい特徴をセルフチェック形式でまとめました。
なお、
このチェックだけで診断はできません。
あくまで自分の傾向を整理するための参考としてご活用ください。
なぜ大人になるまで気づかれないのか
境界知能は、
子どもの頃には気づかれないことがあります。
会話は普通にできる
学校も何とか卒業できる。
そのため、
大きな問題がないように見えることがあります。
しかし、
大人になると、
・仕事
・お金の管理
・人間関係
・社会的な責任
が増えます。
その結果、
困りごとが表面化しやすくなります。
大人の境界知能セルフチェック20項目
当てはまるものを数えてみてください。
仕事編
① 一度に複数の指示を出されると混乱しやすい
② メモを取っても後から内容が整理できないことがある
③ 同じミスを何度も繰り返してしまう
④ 優先順位を決めるのが苦手
⑤ 仕事のスピードが周囲より遅いと感じる
⑥ 口頭説明だけでは理解しにくいことが多い
⑦ 新しい仕事を覚えるのに時間がかかる
人間関係編
⑧ 冗談や皮肉が分かりにくい
⑨ 相手の気持ちを読み違えることがある
⑩ その場に合った発言が難しいと感じる
⑪ 人との会話で何を話せばいいか迷う
⑫ 人間関係が長続きしないことが多い
日常生活編
⑬ 忘れ物やなくし物が多い
⑭ 手続きや書類作成が苦手
⑮ お金の管理に不安がある
⑯ スケジュール管理が苦手
⑰ 家事や片付けの段取りがうまくできない
心理面編
⑱ 頑張っているのに評価されないと感じる
⑲ 「自分だけできない」と感じることが多い
⑳ なぜ失敗するのか自分でも分からないことがある
チェック結果の見方
まず大切なことがあります。
チェックが多かったからといって、
境界知能だと決まるわけではありません。
また、
チェックが少なかったから違うとも言えません。
人は誰でも、
多少は当てはまる項目があります。
5項目以下
日常的な苦手さの範囲かもしれません。
ただし、
特定の項目だけ強く当てはまる場合は、
その部分を工夫することで生活が楽になることがあります。
6〜10項目
生活や仕事の中で、
何らかの困りごとが出ている可能性があります。
自分がどの場面でつまずきやすいのか整理してみると、
対策が見えやすくなります。
11項目以上
仕事や日常生活で、
継続的な困りごとを抱えている可能性があります。
境界知能だけでなく、
発達障害や精神的なストレスなど、
さまざまな要因が関係していることもあります。
必要に応じて専門機関へ相談することも検討してみてください。
大切なのは「診断名」より「困りごと」
ここで一つお伝えしたいことがあります。
多くの人は、
「自分は境界知能なのか」
を知りたくなります。
しかし本当に重要なのは、
診断名そのものではありません。
大切なのは、
・どこで困っているのか
・なぜつまずくのか
・どう工夫すれば楽になるのか
を理解することです。
自分を責め続けなくていい
大人の境界知能で苦しんでいる人の多くは、
長い間、自分を責め続けています。
「努力が足りない」
「やる気がない」
「甘えているだけだ」
そう言われたり、
自分でもそう思ったりしてきたかもしれません。
しかし、
困りごとには理由がある場合があります。
まずは、
「なぜうまくいかないのか」
を理解することが大切です。
最後に
もし今回のチェックで、
当てはまる項目が多かったとしても、
必要以上に不安になる必要はありません。
境界知能かどうかを判断することよりも、
今抱えている困りごとを整理することの方が大切です。
自分の苦手な場面を知るだけでも、
生活は少し楽になることがあります。
そして、
今までうまくいかなかった理由が、
少し見えてくることもあります。
自分を責めるためではなく、
自分を理解するためのチェックとして活用していただければと思います。
