境界知能(IQ70〜85)の子の高校選びで必ず議題になるのが、「公立がいいのか?私立がいいのか?」という問題です。
• 公立は学費が安い
• 私立はサポートが手厚い
• でも実際どちらが境界知能の子に合うの?
• うちの子は高校生活についていける?
こんな不安を感じる保護者の方はとても多いです。

実際に私も、子供と話し合い、私立に通わせました。今のところ、それはよかったと思っています。
この記事では、境界知能の子の特性をふまえ、公立と私立の“本当に大きな違い”をわかりやすく比較していきます。
「うちの子に合う高校がどちらか」が見えるようになります。
このサイトでは、IQ70〜85を目安とした境界知能を「整理の軸」とし、発達障害なども含む広い状態を「グレーゾーン」として区別しています。
◆ 1. 境界知能の子の高校選びで最初に押さえるべき結論
公立・私立のどちらが“正解”というわけではありません。子供にとって、無事に通えて、卒業できる学校が、1番ですからね。
しかし傾向としては…
• 自分でペース配分できる
• 友達関係が得意
• 静かな環境で淡々とやる方が好き
• サポートが必要
• 学習習慣を一人で作れない
• 手厚いフォローでモチベが上がる
• 小規模校の方が安心できる
境界知能の子はフォローが多い環境を好むタイプが多いため、実際には私立を選ぶ家庭が増えています。
ただし、地域差も大きく、公立にサポート体制が整っているケースもあります。
◆ 2. 公立高校の特徴|自由度は高いが自己管理が求められる
公立高校は「生徒の自主性」を重んじるため、境界知能の子にとって以下のメリット・デメリットが生まれます。
● 公立高校のメリット
① 学費が圧倒的に安い
家庭の負担が少ないので、通いやすいです。

高校無償化と言っても、色々かかるものもありますからね。
② 多様な生徒がいるので馴染みやすい
特定のタイプに偏らないので、なじみやすい傾向があります。
③ 授業難度が中学の延長で、極端に難しくない
中堅〜下位公立は、内容が比較的穏やかです。また、中学校の延長の学校もあります。
● 公立高校のデメリット
① サポートが少ない
基本は「自分でやる」が前提となります。
② 補習や個別フォローが不定期
必要なタイミングで必ず受けられるとは限りません。
③ 自己管理が苦手な子は落ちこぼれやすい
スケジュール管理、提出物の管理が難しいと、大変な面もあります。また、中学校みたいに、近所の知り合いのママ友に聞けばいいとはなりませんからね。
● 公立が合う境界知能の子のタイプ
• 提出物と時間管理ができる
• 一度慣れれば自走できる
• 周りの雰囲気を読みやすい
• マイペースでも問題がない
こうしたタイプなら、公立でも十分やっていけます。
◆ 3. 私立高校の特徴|サポート手厚め、学習ペースも調整しやすい
私立高校は、学校ごとに大きく違いますが、
境界知能の子にとっての特徴を整理すると次のとおりです。
● 私立高校のメリット
① 個別フォローが手厚いことが多い
• 学習サポート室
• チューター制度(個別フォロー制度)
• 個別指導
• 放課後補習
など、支援体制が整っていることが多いです。
② 実力に合わせたクラス分けがある
境界知能の子は「基礎クラス」に入ることで安心して学べます。
③ 校則・生活指導が安定していて環境が整っている
安心して通いやすい雰囲気。
● 私立高校のデメリット
① 学費が高い
毎月の負担が現実的に大きいです。ただ、高校無償化もあるので、それほどデメリットにならないかもしれません。
② 学校ごとの差が大きい
サポートが手厚い学校もあれば、学力主義の学校もある。ここは入試の時に、しっかりと下調べをしましょう。
③ “明るく積極的な子”が多い学校は合わないことも
雰囲気のミスマッチが起きると負担になる。
● 私立が合う境界知能の子のタイプ
• 手厚いサポートが必要
• 自分一人では学習をコントロールしづらい
• 少人数の方が落ち着ける
• 学校に行くのが不安になりやすい
こうした特性なら、私立の方が成功しやすいです。
◆ 4. “6つの比較ポイント”
それでは、比較ポイントを6つにまとめました。
【1】学習ペース
• 公立 → 一律
• 私立 → クラス分けで柔軟
境界知能の子は“基礎クラス”がある学校が安心。
【2】サポート体制
• 公立 → 限定的
• 私立 → 放課後サポート・学習支援あり
“支援の程度”もしっかりと確認しましょう。
【3】課題量
• 公立 → 重いところはとても重い
• 私立 → 調整可能な学校が多い
中学の段階で課題に苦しんでいる子は、要注意ですね。
【4】クラスの人数
• 公立 → 35〜40人
• 私立 → 15〜30人の少人数もある
支援が必要な子ほど少人数のほうが安心します。
【5】校風・生徒の雰囲気
• 公立 → 地域の平均的な雰囲気
• 私立 → 明るく活発な学校だと馴染みにくいことも
見学で「ここなら自分も居られる」と感じるかを、最重視しましょう。
【6】入試
• 公立 → 一律で学科試験あり(面接は併用)
• 私立 → 多種多彩な試験がある
最も大事な点の1つです。

私の子供も私立にした理由の1つが、面接だけの入試だったから。
学科試験はどうしても心配になる。リスクを避けるために、と、親子で話し合いました。
◆ 6. 学校見学で必ずチェックすべき「4つの質問」
高校に見学へ行ったら、
以下の質問を必ずしてください。
① 「授業に遅れ気味の生徒には、どんなサポートがありますか?」
サポート室や補習の有無が分かります。
② 「課題は、どのような形で出されるのですか?」
境界知能の子は、多いとかなり負担です。
ただ、多い・少ないは、人によって違う尺度なので、聞いてもわからないことが多い。
そこで「どのような形で出されるか」と聞くことで、質・量がある程度、わかる場合が多々あります。
③ 「基礎クラスはありますか?」
学習ペースが合うかどうかの決め手です。クラスによって、入試も違うと思いますので、併せて聞きましょう。
④ 「進級で困っている生徒はどのくらいいますか?」
“留年率が高い学校”は要注意です。
◆ 5. 私の場合・・・
ここで、私の子供について、ご紹介します。
私の子供も「公立」か「私立」で悩みました。まず、中1~中2は、公立を目指していました。そのため、内申点対策もしたし、いわゆる模試も行いました。
しかし、内申点が思ったほど取れず、また試験自体の不安もありました。このため、面接だけで合格ができる私立の受験に絞ったのです。さらに、その高校だけにしました。その方が合格の可能性も高くなるという目論見です。
もちろん、事前に学校見学に行き、行けそうな雰囲気かどうか、きちんと確認をした上で、です。
不合格というリスクを最も低くするために、その高校にしました。
◆ まとめ|境界知能の子は「サポートの手厚さ」で選ぶと失敗しない
公立か私立かよりも、境界知能の子に最も大切なのは
“その学校が、うちの子に合う学習ペースとサポートを提供してくれるか”
ここだけです。
• 自己管理できる
• 友達関係が得意
• 落ち着いた校風が好き
• サポートが必要
• 少人数が安心
• 課題を管理できない
高校選びは、その子の3年間の安心を左右します。この記事を参考に、ぜひ親子でじっくり検討してみてください。

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